無理なく生活スキルを教える方法(逆向き連鎖)
文: The Tandli Team · 保護者・教育者・つくり手 公開
身の回りのことを教えるのは、なかなか前に進まないように感じることがあります。そんなときは、どこから教え始めるかを変えてみる方法があります。逆向き連鎖は、日常生活スキルを教えるときに使われる、とても前向きな方法の一つです。毎回の練習を「できた!」で終えやすいからです。
逆向き連鎖とは
課題分析で細かい手順に分けたスキル——たとえば靴ひもを結ぶ——を考えてみましょう。最初の手順から教える代わりに、最後の一手だけを残して、それ以外は大人が手伝います。子どもは最後の一手だけを行い、その瞬間に活動全体が完成します。毎回、達成感のある「終わった!」を経験できます。
最後の手順ができるようになったら、その一つ前の手順も子どもに任せます。そこから少しずつさかのぼり、最終的には最初から最後まで自分でできるようにしていきます。
最初から教えるより向いていることがある理由
最初の手順から始める方法では、子どもが難しい部分を頑張ったあと、完成する前に大人が引き継ぐことがあります。逆向き連鎖なら、完成というごほうびがすぐに訪れます。「できた」という経験を積み重ねやすく、自信にもつながります。
つまずきの原因も忘れずに
教え方を工夫しても、別の壁が残っていると進みにくいことがあります。何度練習しても止まってしまうときは、手順を繰り返す前に感覚的な負担——触り心地、音、温度など——がないか確認してください。感覚オーバーロードにつながる要因を減らすことで、急に取り組みやすくなることもあります。
急がず、一回一回を「できた」で終え、小さな成功を積み重ねていきましょう。